2006年10月12日(木)
新藤、森川らの入湯外出先の下宿として台東区谷中の民家を借りて撮影を行う。下宿に着くと森川には最愛の妻が待っており、二人はそのまま二階へ上ったきり降りてこない。今日逢えても次に逢える保証は何もない。明日の不安をふりはらおうとするかのように、互いを求め合い、生を確かめ合う夫と妻。今日の生と明日の死が当たり前に同居している日常に、恥ずかしさや照れは消えてなくなる。そんな夫婦を、何もかも分かったというようにあたたかく見守っている下宿の母娘ウメと八重。二人を演じる二木てるみさんと今井和子さんのなんという存在感。ただ座っているだけで、夫婦の情、人間の性(さが)の何たるかを伝えてしまう・・・その年輪に脱帽です。